今回は、長年青森県民に愛される青森のソウルフード「イギリストースト」を製造する株式会社工藤パンさんを取材しました!美味しさの秘密を総務部の髙村隆太さんと猪久保匠さんに教えていただくだけではなく、香ばしいパンの匂いが漂う工場を見学させていただきました!
<“おいしい”を届けるために>
工場でパンの製造を行う人は一つの行程を専門にしています。例えば生地の仕込担当なら仕込のみ、成形担当なら成形のみといったように一人が一つの工程に従事しています。ですので、その工程のプロと言えます。それぞれの工程がプロによって行われるからこそ、変わらないおいしさを届けられるのです。
また、問題が起こらないように社内での情報共有も欠かしません。朝礼で注意点を全体に周知をするほか、工場内にお知らせ掲示をすることで呼びかけています。他にも、入社時の衛生教育や工場内の徹底した清掃、湿度や温度の管理を行うことで異物の混入を防いでいます。
「人様に食べていただくのはおいしいのが当たり前、この当たり前のことに全力を尽くせ」「人も喜ぶ、我も喜ぶ」という想いは創業から86年経った現在でも受け継がれているのです。
<青森から日本各地へ>
「イギリストーストを青森県以外でも買えたら良いのに・・・」「この美味しさをもっとたくさんの人に知ってほしい!」そう思ったことはありませんか?
工藤パンは平成元年に山崎製パンと協力関係を締結し、それ以降山崎ブランドの製品を生産できるようになり、工藤パンで製造したものを山崎製パンを通して全国に配送を委託できるようになりました。特に、秋田県の「たけや製パン」(同じく山崎製パンと製造委託契約を結んでいる)と山崎製パン、そして工藤パンの3社による相互販売が可能になった東北6県では生産・販売体制が強化されました。パンは通常消費期限が3日と短く、遠方への輸送は難しいです。だからこそ東北で協力体制を作ることはイギリストーストを中心とした様々な製品を青森県外にも届ける良いきっかけとなります。
また、山崎製パンとの協力関係を活かし、「シベリア」や「田酒まんじゅう」のように消費期限が1ヶ月程の比較的長持ちする商品は日本各地に届けられています。工藤パンでは「青森県内にあるものを使った商品で青森を盛り上げたい」という想いから各企業とも協力して、カシスや青天の霹靂、田酒など青森県産の材料を用いた商品も作っています。田酒まんじゅうのように青森の味が日本各地に届けられるのは嬉しいですね!
<自分だけの道を・・・>
パンの秘密だけではなく、人生の先輩として仕事に関しての考え方もお二人に伺ってみました。私たちはインタビューに行くとついついその仕事の「やりがい」を聞いてしまいがちですが、髙村さんは「それぞれ感じ方は違い自分で見つけるもの、人から聞いたやりがいに頼りすぎない方が良い。」とおっしゃっていました。人が良いと言ったものを良いと思うではなく、自分にとって何が良いと思うのかを見つけることが大事なのですね。今の私には自分が良いと思えることを探すためにも様々な経験を積んでおく必要がありそうです。
さて、今回は工藤パンさんにお話を伺いましたが、こうした私たちに身近なパンの美味しさの秘密を知った後で食べるパンは今までよりおいしく感じるのではないでしょうか?イギリストーストだけではなくいろいろな商品があるので食べ比べてあなただけのお気に入りを見つけてみてください!
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