私たちの身の回りにある建物や道路は誰かの手によってつくられています。今回は、当たり前に日常に溶け込んだ風景をつくりあげる建設業をクローズアップしていきます。
目次
1.会社概要
ユースエール認定
2.建築技術者の仕事
3.インタビュー
入社のきっかけ
入社後ギャップ
現場の進め方
やりがい
現場監督に向いている人
4.一日のスケジュール
会社概要
今回は「山内土木株式会社」にお話を伺いました。
本州のてっぺんである下北半島に位置する、むつ下北地域で大正14年より総合建設業を営む企業です。自然(環境)と人との調和を図り「よいもの」を提供することによって、地域社会に貢献していくことを目指しています。
また「山内土木株式会社」はユースエール認定制度を取得している数少ない企業でもあります。
ユースエール認定制度とは、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度です。
認定を受けるには全ての要件を満たす必要があり、残業時間や有給休暇の取得率・取得日数等の項目があります。
・前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下かつ、月平均の法定時間外労働60時間以上の正社員が1人もいないこと
・前事業年度の正社員の有給休暇の年間付与日数に対する取得率が平均70%以上又は年間取得日数が平均10日以上
など
興味ある方はリンク先をご確認ください。
建築技術者の仕事
ところで、皆さんは建設業界にはどのような仕事があるのかご存知でしょうか。
実は現場だけでも様々な職種があります。今回はそのなかでも「建築技術者」に着目してみました。
建築技術者の仕事は主に「設計」「施工」の二つの分野に分かれています。
顧客の要望に合わせて構造や材料、デザイン等を決め、設計図を作成するのが「設計」の仕事です。
「施工」は工事の安全を保ち、設計図通り施工が進むように管理します。また、資材の発注や作業員の手配も業務の一つです。
建築技術者として「設計」「施工」を行うためには「建築士」「建築施工管理技士」の資格が必要です。
「山内土木株式会社」は学歴問わず、建築技術者を募集しているそうです。 そのため、現時点で専門知識や資格がなくても問題はなく、入社後に資格を取得する形になります。会社でも資格取得のサポートとして、研修や資格取得費用の全額補償を行っているそうです。
インタビュー
今回は建築部門の所長である村田浩爾(むらたこうじ)さんにお話を伺うことができました。一問一答形式で紹介させていただきます。
入社のきっかけを教えてください もともと建築学校を卒業後、設計事務所に勤務していました。主に設計図の作成を行っていたのですが、事務所に缶詰状態だった為つまらなく感じ体を動かすことが好きなのもあって、現場に出て仕事をしたいと思うようになり、会社を退職しました。仕事を探していたところ、実家の近くに山内土木に務めている方がいて、募集をかけていることを教えて貰いました。入社したのは社長の挨拶から、従業員を気にかけてくれていると感じたからです。
入社後ギャップはありましたか
億のお金を自分の指示で動かすことになるので、その重み、責任を感じることがあります。他の会社はわかりませんが、うちの会社は監督がその現場のお金を管理します。そのお金で建物を建てるため、予定よりも費用を超過してしまうと会社の利益が減るので、気持ちの切り替え能力が必要かもしれません。
現場はどのように進めるのですか
建築の場合、同じ建物がないので、その現場で毎回違います。そのため、同じマニュアルでやることがまずないです。前はこうだったけど、今回はこうやらなきゃいけないというのがあって、それには前よりプラスのお金が掛かってしまうとか、今回は前より安く済むとか色々出てきます。毎回違うので、新鮮味があってそこが面白いです。
どのようなやりがいがありますか
建築は工期が長いので、その分完成したときの達成感があります。あと、複数の企業をまとめて、一つの建物を作る達成感もあります。建築は下請け業者もかなり多くなります。建物の大きさによって変わりますけど、20業者とか入ることもあります。それをまとめて、一つのものを作りあげる大変さが、本当にやりとげたっていう達成感が出て来ると思います。
そして、自分の手がけた建物に命が灯りそれが形になって、地図に残る。それを見ると色々なことを思い出します。楽しい仕事です!
どのような人が現場監督に向いていますか
ある程度、受け流すことができる人が向いているのかなと思います。
例えば、下請け業者さんからガーっと言われた場合に、自分が必要だと思うことは受け入れて、あとは受け流す姿勢を持てる人が向いていると思います。
一日のスケジュール
村田さんには一日のスケジュールもお聞きすることができました!
※あくまでとある一日のスケジュールになります。毎日このように進むわけではありません。
希望する学生がいれば、個別で社内見学や企業説明会などの対応を取って下さるそうです。
今回取材したのは山内土木株式会社さんでした!
取材に協力して下さり、ありがとうございました!
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