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​青森県内の魅力的な企業や地域を発信

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グラフ青森

 グラフ青森さんは、青森県内の人・モノ・自然・文化を、県内の人々に発信している出版社です。青森県内の人や会社などを紹介する地域雑誌「青森の暮らし」を中心に、県内の住宅雑誌や地元の郷土料理本等を制作しています。

私たちcanvasは日々、青森の魅力について模索しながら県内の企業に取材にあたっています。青森の魅力を県内に発信しているグラフ青森さんは、そんな私たちのお手本のような存在なのではないかと思い、取材をお願いしました。今回、代表取締役の下池康一さんと、社員である小田切孝太郎さんにお話を伺いました。



〈青森の豊かさ〉

 下池さんたちは、青森県内にある「豊かさ」を、県内の人に知ってほしい、誇りに思ってほしいという思いで「青森の暮らし」を制作しているそうです。その「豊かさ」とは、いったいどういう意味なのでしょうか。下池さんは、「気持ちの面で豊かになるということ。自分たちの地元を誇りに思うようになれば、自信が持てるし、満たされた気持ちになる。」とおっしゃっていました。青森県内の人たちは、青森に住んでいながら青森の良さを見いだせていない人がとても多いそうです。そのため、そんな県内の人達に、青森にはこんな豊かさがあるということを「気づいてもらう」事こそが「青森の暮らし」の役割だといいます。



〈人を伝える〉

 また、「青森の暮らし」を制作する上で、人と人との繋がりも大事にしているそうです。取材先も、取材を経て繋がった方から得た情報から決めることが多いといいます。取材にあたる方々は皆、一人ひとり違う人生観を持っていて、それぞれの想いを持って生きています。それを汲み取って文字にしていく。そのために、取材をする時は自分を素直に持ち、先入観を持たずにその人の人生、生活を頭の中に持つ。「青森の暮らし」は、地域の情報を羅列した情報誌とは違います。その人の人生や気持ちを共有することで、読者が県内の会えない人と繋がることができればと、下池さんは言います。



〈変わらない青森〉

 私は今回の取材を通して、こんなにも真剣に青森と向き合っている人たちがいるということに驚きました。というのも、私は生まれてからずっと青森に住んでいるのにも関わらず、青森の良さを考えたり、深く青森を知ろうとしたりすることがなかったからです。むしろ都会への憧れの方が強かった時もありました。都会には多様な人々やモノが集まっていて、それらの入れ替わりも速く、刺激的だからです。小田切さんが「青森には青森の良さに気づいていない人が沢山いる。ピックアップされていないものが沢山あり、埋もれているものが多い。」とおっしゃっていたのですが、その通りだと思います。

 小田切さんは、「青森の人々の文化や生活スタイルの『変わらなさ』を維持していきたい。そして、青森は一度県を出て帰ってきた人たちが安心して帰って来られる受け皿を作っていかなきゃいけない。」と言います。確かに、私が将来一度青森を出てまた戻ってきた時に、青森が今以上に都会化していたら、きっと寂しいと感じるのだと思います。空を見上げると岩木山が綺麗に見えて、皆しゃべると訛っていて、でも優しくて、冬はバスがなかなか来なくて、車の中からりんごの木が沢山見えて…それが地元・青森で、私の「故郷」だと思います。青森には、人・モノが多く、流れも激しい都会とは違った力強さがあり、良さがあります。常に変化を求める社会の中で、青森には10年後、20年後もその良さが変わらないでいて欲しい。青森で昔から受け継がれている、その変わらなさこそ青森の魅力だよなぁと、私は今回の取材を通して気づかされました。

 都会への緩やかな憧れを抱きつつ、やっぱり私は青森が好きだと思います。



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