top of page
​青森県内の魅力的な企業や地域を発信

aomori canvas

検索
執筆者の写真青森県から届け隊 canvas

「(株式会社BOLBOP)HLS弘前」  辻 正太さん」


土手町の十字路の角にある、全面ガラス張りの建物を見たことはないでしょうか?通りがかりに中を覗くと机に向かって作業している人、時にはスクリーンにスライドが映され、たくさんの人がいることも…。今回は中を覗くだけでは終わって欲しくない、ぜひ一度は利用してみてほしい「HLS 弘前」を運営している辻 正太さんにお話を伺いました。


●株式会社BOLBOP HLS弘前とは…

「株式会社BOLBOP」は、東京に本社を置くコンサルタント会社として発足しました。「株式会社BOLBOP」の弘前支部である「Heart Lighting Station弘前」、通称「HLS弘前」はイベント・セミナーの開催、社会人向けコワーキングスペース、学生向けのコラーニングスペースとして提供されている、世代や地域を超えた学びの場です。三年目となった昨今では、イベント・セミナー等の開催回数は増加し、様々な業種や地域の方、学生なども主催者となって年間100回以上開催されています。


●幅広い事業

HLSは月に四回程度の頻度でワークショップを開催しています。水曜には朝6時30分から「朝活」が、金曜には「金曜の夜はふらっと」が定期的に開かれています。

「朝活」では参加者の方が持参してくださる手作りの朝ご飯をみんなで食べることが恒例となったそうです。2019年11月現在「朝活」のイベントページも作成され、ますます交流が拡がっています。「朝活」や「金曜の夜はふらっと」を通して、交流の場として人々が集まる場となっています。

その他、青森県や弘前市と連携し、様々な新規事業に取り組んでいます。県庁とともに取り組んでいる「シェアリングビジネス実証事業」では、黒石市のとある商店跡地に「無人販売システム」を導入し、シェアの概念で冬季の買い物弱者の問題を解決する施策を実施しています。また弘前市、弘前大学と提携して取り組んでいる「地域マネジメント人材育成プログラム構築事業」では、20年後の弘前を引っ張る人材をまちなかで育てることを目指して、「まちなかキャンパスプロジェクト」を進めています。


↑設置されている本も自由に読むことができます


●新しい教育

以前は体育教師だった辻さん。「世の中が非常に早いスピードで変化していくなかで、学校だけでは生徒を育てきれない」という思いから、体育教師を辞め、現在の事業を担っています。

 1つの会社に約40年間勤めあげる人はどんどん減り、短いスパンで企業を渡り歩く人や、フリーランスとして活躍する人が増えていくのは間違いありません。またプロジェクトごとにクリエイティブなチームが集まり、パッと問題を解決して、解散するような仕事の仕方も当たり前になっていくでしょう。こういった現在の「学校」の中で起きていないことを、社会に出て突然求められるのは、子供たちにとっても非常に難しいことです。学校が必要ないということではなく、学校と地域や、様々な大人が関わりながら、教育に取り組むことが必要だと辻さんは考えています。

 先生方含め、大人もアップデートし続けていくことが求められる中で、地域や世代を超えて、ともに学びあう場を提供しているのがHLS弘前です。

時代や求められる人材と仕事自体の変化を埋めるために、高校生や大学生の学生と企業の間での教育や出会いの場として、様々なワークショップやイベントを開いています。私たち学生にとって、学生のうちに多様な人と出会うことは自分の人生のさまざまな可能性を発見できるチャンスです。将来のビジョンを考える場が身近にある環境は恵まれていると思います。



●関係を結ぶために

株式会社BOLBOPは地域と企業の関係づくりを行っています。企業との関係づくりの際に気を付けている点は2つ。「相手の話を徹底的に聞く」「相手からオーナーシップを奪わない」ことです。辻さんは相手の願いや考えをとことん聞き出します。知らないことがあったとしても、一緒に仮説を立て、実現していくことを大切にしています。また、辻さんは意思決定をサポートして、相手の背中を押しています。何かを自分で決めて押し付けることは絶対にしないそうです。いつも「BOLBOP」の社名に込められた思いを大切にしています。

辻さんが弘前と企業の関係づくりで印象に残っているのは、弘前さくらまつりの「桜守(さくらもり)」を特集する映像の仕事だそうです。移住して間もない時期に委託された事業で、桜守の方々との関わりから、いろいろな人に出会うことができた機会でもありました。その後の事業でも、地域の人々に助けられたそうです。


●学生へメッセージ

辻さんは「正解を探そうとしなくていい、自分の答えをつくっていく姿勢を持ち続けてください」とおっしゃっていました。相手の喜ぶ言葉を選び、本心とは違う考えを話す学生が多い印象を持っているためです。世の中の流れを読みつつも、自分の道を自分で「見つけ」、自分で答えを「つくり」、自分で「判断」できるようになってほしいと辻さんは思っていらっしゃいます。

今回の取材の中で私は、仕事を生活の土台となる自分の「答え」のまとめでもあると、現実味を持って考えるようになりました。将来の働き方、生き方を自分の頭の中で考えることと同等に、出会いの場に足を運んでみる一歩の勇気も大切だと思います。出会いの場に行けば、考えや経歴の違う人たちと繋がり、経験や意見を交わし合い、影響を受け、さらに自分の意志や進むべき方向を固めていけるのではないでしょうか。社会で働く身になっても学び続ける場があると、挑戦する勇気、新しい知識や方法を吸収することができて、土台を新しくできるのだと感じました。HLSでは頻繁に様々なイベントやワークショップが開催されているので、ぜひ足を運んでみてください。





閲覧数:341回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page